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マチフル -machifull-

新潟や日本や東南アジアの街ネタブログ。見たり聞いたり読んだり買ったりの感想メモも。目指すは陸マイラー。

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【駐日デンマーク大使 フレディ・スヴェイネさん】「幸福度世界一」の国から

聞いてみた

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寒いのは苦手なんだけど、北の国のほうが何かと暮らしやすそうなのはなぜなんでしょう…?

北欧に位置するデンマークは「幸福度ランキング」で2013年、2014年、2016年に世界1位に輝いているのだそうです。
ちなみに日本は46位…。
そんなデンマークの駐日大使フレディ・スヴェイネさんの講演を聞く機会がありました。

◇ ◇ ◇

世界一幸せな国である理由は参加型民主主義にあると、フレディさん。
デンマークでは幼稚園児から積極的に社会に関わることを求められると言います。
国民みんなが世の中に関心を持ち、対話をしながら、合意を形成してきたのだそうです。

その結果、どのような国になったのでしょうか。

【1】教育も医療も国民負担ほぼゼロ

まず前提として税金は高いです。
消費税は25%で、軽減税率もなし。
所得税も収入の半分近くにもなるそうです。
それでも「税は社会への投資」という考えが浸透しているのだとか。
国や地方政府への信頼が高いんですね。

そしてこの税金がしっかり福祉に使われています。
医療費は原則無料。高齢者の介護も無料。
教育費もなんと大学まで無料。それどころか大学生には月10万円近くもの給付金が出るのだとか。

でも医療費無料だと、どんどん税負担が増えていくんじゃないのかな?
高齢者の介護だって、長寿になればなるほど負担は増えていきそうです。
そのあたり、どうなんでしょうね。

【2】短い労働時間と女性の社会進出

デンマークでは労働時間は週37時間までと決められているのだそうです。
残業もないのでだいたい5時頃には退社して、家族の時間を確保できると言います。
会社の飲み会なんかもないんだろうなぁ…。

そして労働時間が短いので、女性も普通に社会進出できるというわけです。
保育園も「国が面倒を見る」というスタンスだそうで、女性が働きに出やすい環境が整っているんですね。
女性の社会進出が訴えられているのに、一方では待機児童の問題がある日本の状況は、たしかに幸福とはほど遠いですね。

【3】再生エネルギーでも経済成長

デンマークの経済を支えているのは北海油田の石油と言われています。
それでは化石燃料をじゃんじゃん使っているかというとそうではなく、オイルショック以降は再生エネルギーへのシフトを進めており、今では半分近い45%の電力を風力で発電しているとフレディさんは言います。

田舎に風力発電が並ぶのはデンマークの代表的な風景となっています。
電気代はそれなりに高いようですが、地方に住む人が投資して地元に風力発電を作り、その高い電力が都会で使われることで地方は潤うという構図ができていると言います。
地方で営まれている農業も、EU各国に高付加価値農産物として輸出することで、高いGDPに貢献しています。

デンマークのGDPはこの20年で約2倍もの高い伸びを示し、今では1人あたりGDPが日本の1.5倍にもなっているそうです。
労働時間の短さも考えると、なんだかむなしくなってしまいます。

 

 

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ここまで読んで、日本はなんて不幸なんだ!と感じるでしょうか?
僕は日本だって医療の制度は悪くないと思っている(全額国負担は現実的ではないでしょう)し、よくできた国だと思っています。

ではなぜ幸福度が低いか。日本は「やらされている」感が強いのかな、と思うわけです。
政治はどこかで誰か偉い人が決めたことが降ってくる。仕事だって、やるべきかどうか分からないものが降ってくる―。
そうではなくて、やるべきことをちゃんと自分で考えて、必要ならば対話をして考えを伝えて、やることをちゃんと決めていければ、政治だって労働時間の問題だって解決できる部分が多いのでは? そう思うのですが、いかがでしょうか。
だって労働時間あたりの稼ぎ(GDP)がデンマークの半分以下とか、むなしいじゃないですか。

【参考】
世界一幸せな国!デンマークが国民幸福度No.1である理由が素晴らしすぎた - はなうた横丁
http://blog.hanauta18.com/entry/denmark