【東京マチフル〜水道橋・三崎町】東京のパリで佐渡直送のタコとイカを食う
なぜ三崎町なのか。
それはこの辺りがかつて「ミサキ(岬)」だったからだそうです。
ではなぜここがパリなのか?
水道橋駅と言えば、北側は東京ドーム、そして南側は日本大学をはじめとした学生街というイメージではないでしょうか。
そんな駅を出てすぐ南側のビルのすき間に三崎稲荷神社はあります。
かなり歴史のある神社だそうで、江戸に幕府ができるよりずっと前、鎌倉時代よりさらに前と言われています。
徳川3代将軍・徳川家光から旅行安全の神様として信仰されており、南極探検隊も南極へ行く前にお参りしたのだそうです。
水道橋駅からほど近い三崎稲荷神社。三崎というのは、かつてこの辺りが海に突き出した岬のような場所だったかららしいが、今の地形からは想像できない。#tokyo #japan #shrine
この三崎稲荷神社、当初はいまの場所ではなくて、水道橋駅の北側、都立工芸高校のある辺りにありました。
文京区には西から順に、椿山荘のある関口台、小日向台、小石川台、白山台、東京大学のある本郷台と5つの丘があるというのは以前にも書きました。
ちょうど5本の指のように伸びた台地の間の谷は、昔は海が入江になって入り込んでいたといいます。
都立工芸高校のある辺りは本郷台の丘の岬だったというわけです。
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かつての地形を地名でいまに伝える三崎町が現在の姿に近づくのが、時代はぐっと下って明治時代。
かつて入江だった部分は江戸時代を経てすっかり町になり、陸軍の練兵場を経て、1890年に三菱財閥に払い下げられました。
三菱はここを娯楽の街にしようと計画し、パリの街並みを模倣した町割りを作りました。
その名残でいまも残っているのが、水道橋駅から斜めに伸びる道路と6本もの道が交差する六叉路です。
この道が斜めに交差するのが、実際に歩くと慣れない僕には絶妙に迷うんです。
どうしてこんな道路にしたの?と最初は思いましたが、パリを目指したのなら仕方ないです。
いまではバリバリの飲み屋街ですが。
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水道橋駅から斜めに伸びる道を進むとあるのが「たこといかのでん」。
佐渡島直送のタコやイカ料理が楽しめる、いわゆるセンベロ的な飲み屋さんです。
◇水道橋「たこといかのでん」たこ料理が仲間入り!いか&たこ料理が楽しめる専門酒場 | せんべろnet https://1000bero.net/restaurant-1228/
なぜ水道橋で佐渡のタコとイカ?と思いましたが、このお店の社長が佐渡出身なのだそうです。
この日は飲み会帰りだったので、さくっとイカ串と煮込み豆腐。なんとイカ串は180円、煮込み豆腐は100円です。
佐渡のお酒も揃っており、一時はあまりの人気に幻の酒とさえ言われた逸見酒造の「至(いたる)」も並んでいました。
東京のパリこと神田三崎町で、佐渡直送のイカを食べる。イカ串180円、煮込み豆腐100円。佐渡のお酒も揃ってて、聞けば社長が佐渡出身とのこと。#tokyo
すぐ近くには同系列の「もつ焼きでん」というお店もあり、もつ焼き&ビールから、イカ&佐渡のお酒とハシゴしても、センベロ×2で2千円で楽しめてしまいます。
娯楽の街を目指した三崎町。東京で一番の娯楽は酒飲みと思えば、計画通りとも言えるかもしれません。