マチフル -machifull-

新潟や日本や東南アジアの街ネタブログ。見たり聞いたり読んだり買ったりの感想メモも。目指すは陸マイラー。

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【新潟の逆襲】新潟県がいまピンチ⁉ でも隠れた「宝物」はいろいろある!

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人口減、ライバルが追い上げる米や酒、J2降格寸前のアルビ…など、ピンチにある新潟だけど、いろいろ売り込める宝物はあるんじゃない?という本です、ざっくり言うと。

読んでみました、田村秀新潟大教授の『新潟の逆襲』。
新潟について『優れたお宝が山ほどある。しかし、それに甘えていれば、過去の栄光から転がり落ちるしかない』と田村教授は指摘します。

 

新潟の逆襲 (笑う地域活性本)

新潟の逆襲 (笑う地域活性本)

 

 

僕も、東京と新潟をつなごうと仕事をしてきて約半年。
新潟は、首都圏、近畿圏、中京圏と、いわゆる「札仙広福」のある4県、そして政令市が2つある静岡県の次に、人口規模・経済規模ともに大きい県と、仕事を通じて感じています。
人口減は心配ですが、さらに深刻なのが、新潟は規模の割に存在感が薄いということ。
当然ながら東京では、新潟は全国47都道府県分の1でしかありません。新潟のことを伝えようとしても、47都道府県の情報の渦にかき消されてしまいます。

東京で伝わりがいい新潟のイメージといえば、やっぱり米、酒、雪です。
田村教授はこれらを「越後三白」と呼んでいますが、ここにも危機が訪れています。
米は外食など業務用の使用が増えており、割高な新潟産より北海道産が選ばれています。
酒も最近は新潟で主流の淡麗辛口より、香りがフルーティーな「芳醇旨口」が注目されています。
雪も、北海道がタイで一大ブランドになったのと比べると、新潟の魅力は伝わっていないようです。

…と、ここまでは新潟がピンチにあるという話。
でも後半では新潟には隠れたお宝がいっぱいあると、ずらり紹介されています。
ざっくり箇条書きしても、こんなにいろいろ。
・新潟県は野菜王国。生鮮野菜の購入額1位
・越前浜のワイナリー集積地
・「雪月花」「現美新幹線」などの企画列車
・新潟はマンガ王国だ!
・Negicco、NGT48、Noism、鼓童…
・日本のミケランジェロ・石川雲蝶
・大地の芸術祭
・新潟は秘湯天国!
・新潟は奇祭がいっぱい
・村上の光り輝くまちづくり
・世界最古?の映画館「高田世界館」
・寺泊は「北の鎌倉」?
・沼垂テラス商店街と本町人情横丁
・燕三条は日本経済の牽引役!
・高校生が鮭から作る魚醤「最後の一滴」
…もう、これでもか!って感じ。

昔は「なんでもあるよ!は、何にもないと同じ」と言われたもので、イメージ作りには選択と集中が必要と思っていました。
でも最近は情報過多の時代。
なんでもかんでも情報を詰め込んで発信して、いろんな人の琴線に少しでも触れるようにするのはありなのかもしれません。
実際、魚沼市に生モツ文化があるとか、出雲崎の町並みが「重伝建クラス」だとか、新潟県民の僕も知らないことがいろいろありました。
魚沼にモツ食べに行きたい! 魚沼コシヒカリと合わせたら最高じゃないですか。

そんな宝物の中でも気になったのは、枝豆です。
枝豆の消費量が日本一なのは知っていましたが、新潟県のカタチ自体が「枝豆県」だったとは!


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こうなったら、もっと枝豆アピールしてもいいかもしれませんね。
新潟駅に降り立つと、街のあちこちに枝豆屋台があって、いつでも枝豆とビールが楽しめるとか。
あとは田舎道でも、あちこちで枝豆が買えるといいですね。秋田のババヘラアイスみたいに、おばあちゃんが売ってて。だだちゃ豆ならぬ、ババ茶豆なんてね。
…それが言いたかっただけじゃないかって?  はい、すみません。