マチフル -machifull-

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【新日本プロレス元社長・手塚要さん】4年で売上3倍に!V字回復の秘訣とは

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再びプロレスを観に来てもらうには。意識したのは「流行っている感」を出すことでした。
新日本プロレス元社長・手塚要さんの講演より。

◇ ◇ ◇

新日本プロレスが、カードゲーム会社のブシロードの子会社になったのが2012年のこと。
ピーク時に40億円あった売上が、その頃は11億円にまで減っていたそうです。
それを約4年半で約3倍の32億円まで増やしたのだから、まさにV字回復と言っていいでしょう。

V字回復の秘訣は何だったのでしょうか。それが「流行っている感」です。

コンテンツ力(観て面白い試合)とブランド力(長年ファンに愛されている)には自信があったと手塚さん。人気は低迷していましたが「隠れファン」はいたんですね。

そこで手塚さんは、目立つ場所に目立つ広告や看板を出すことを意識しました。このことで「お、いまプロレスが流行ってるんじゃない?」と、隠れファンだけでなくいろいろな人に感じてもらうことができたと言います。
その結果、隠れファンが友人を連れて試合に来てくれて、来場客数を増やすことに成功したのです。

「流行っている感」はメディア戦略にも表れています。
昔はゴールデンタイムに新日本プロレスの試合がテレビ放送されていました。
今も深夜帯にはなりましたが、地上波で放送が続いています。
BSやCSでも新日本プロレスの番組が放送され、メディアの露出は多くなっています。

テレビだけでなく、ネットでも有料会員向けに番組を配信しています。
テレビで裾野を広げる一方で、ネットはファンに向けて、より深く掘り下げた中身を配信しているそうです。
会員数は3万人を超え、安定収入にもつながっています。

「流行っている感」を打ち出す中で自然発生的に生まれたのが「プロレス女子」です。
気がついたら観客の3割近くが女性になっていた、と手塚さん。
女性が増えたことでプロレス観戦のハードルが低くなり、「流行っている感」を広げることができたと言います。

女性の来場者が増えたことで、思わぬ効果がありました。選手の名前や写真を入れたグッズの売上が大きく伸びたのだそうです。
今では売上の約2割をグッズ販売が占めるまでになったと言います。
やはり女性は経済を牽引するんですね。

◇ ◇ ◇

話を聞きながら、サッカーJ1のアルビレックス新潟がかつてのようにビッグスワンに4万人を集めるにはどうしたらいいんだろう…?と考えていました。
「流行っている感」? 「アルビ女子」を増やす? それよりまずは観てて楽しくなる試合をすること…?
いずれにせよ、今の「ちょっと停滞しているんじゃない?」という感じを打破する必要はありそうです。
V字回復の新日本プロレスに学ぶところがあるのかもしれません。

2017年 新日本プロレスカレンダー

2017年 新日本プロレスカレンダー

【参考】月刊BOSS×WizBiz・経営者インタビュー - 手塚 要 新日本プロレスリング社長
http://boss.wizbiz.me/sp/boss201502.html#seminar02