マチフル -machifull-

新潟や日本や東南アジアの街ネタブログ。見たり聞いたり読んだり買ったりの感想メモも。目指すは陸マイラー。

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【FM PORT 6月で閉局】愛された第3局の放送終了で「ポート難民」続出?

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今年が開局20年目イヤーと聞いて、それなりに安泰なのかと思っていたんだけど…。

新潟で2000年に開局した県域FMラジオ局「FM PORT」が、今年の6月末で放送を終了し閉局することになりました。
https://www.instagram.com/p/B-cDmg7n3Fi/
あんでぃ/M.ANDO on Instagram: “いつも電気がついていたFM PORTさん。この電気も6月末で消えてしまうのか。年代によっては新潟で一番聴かれている時間帯もあったそうだけど、それでも続けられないのか…。#niigata #radio”
県域FMラジオ局が閉局するのは全国でも初めての例と言います。
実際には愛知県の「RADIO-i」が2010年に閉局していますが、こちらは外国語FM局だったので、多くの県民に親しまれたFMラジオ局の閉局はたしかに初めてのことと言えるでしょう。

◇ ◇ ◇

ラジオはクルマで移動する営業マンの友。
大学時代にFM横浜やJ-WAVEをよく聴いていたこともあり、BSNラジオとFM新潟に続く第3の局が地元に開局したのはそれはうれしかったものです。
でも同時に、FM横浜がこの頃にリニューアルを重ね迷走していたのを耳にしていたので、新潟で3つもラジオ局があって、しかも完全自主制作…それって成り立つのかな?とも思っていました。

開局して数年はFM横浜やJ-WAVEの番組制作をしていた制作会社が24時間まるごと制作を担当し、地元カーディーラーも積極的にCMを流していました。
しかし新聞記事によると2003年からは恒常的な債務超過状態に陥っていたと言います。
ちょうどこの頃、全番組を制作していた制作会社が手を引いたようです。
番組も大リニューアルが行われ、いまFM PORTで人気の朝の遠藤麻里さんや夕方の島村仁さんが登場したのが、ちょうどこの頃だったと記憶しています。

演歌が流れるお年寄りイメージのBSNラジオや、若者向けでちょっとにぎやか過ぎるFM新潟よりも、落ち着いた雰囲気で聴けるFM PORTにチャンネルを合わせることが僕自身は多かったです。
年代によっては新潟で一番聴かれている時間帯もあると聞いたことがあります。
実際他局が番組やパーソナリティーを次々変える中で、FM PORTの平日昼間は長年ほとんど変わることがなく、安定して見えました。

でも本当は変えたくても変えられなかったのかもしれません。
ある人は、完全独立局でいわゆる全国ブランドのCMが入らなかったことと、地元の営業力がどうしても弱かったことから、広告収入が伸びなかったと話していました。
他社への経営譲渡や業務提携も模索したそうですが、万策尽きて閉局という判断になったようです。

◇ ◇ ◇

いくらリスナーに愛されても、結局営業がうまくいかなければ継続することはできない…それが現実、わかります。
でも演歌世代と若者層の間で、聴く局がなくてさまよう「ポート難民」もきっと多いと思うんです。
なんとかならないものですかね…。