マチフル -machifull-

新潟や日本や東南アジアの街ネタブログ。見たり聞いたり読んだり買ったりの感想メモも。目指すは陸マイラー。

広告

【沖縄の地名】勢理客、保栄茂、そしてRyCom…沖縄の歴史を反映した難読地名

広告

バスに乗って「次はヒガニシハラです」というアナウンスを待っていたら…「次はヒガイリバルです」。
そうか、比嘉西原と書いてヒガイリバルと読むのか!
あやうく降り過ごすところでした。

J2アルビレックス新潟のアウェイ観戦で沖縄に行ってきました。
試合の結果は新聞などで報道の通り。ここでは触れません!
過去2回の沖縄行きではレンタカーで移動したのですが、今回はバスとゆいレールでした。
より沖縄の人に近づけた気がします。

◇ ◇ ◇

沖縄に来たなぁ…と感じさせてくれるのが、南国の空気と青い海、そしてどう読むんだっけ?と一瞬迷う地名です。
1泊目のホテルから近く(と思ったら歩いて40分ほどかかりました…しかも途中はラブホテルだらけ)にある「イオンモール沖縄ライカム」の最寄りバス停の名前が、比嘉西原(ヒガイリバル)でした。
一瞬戸惑いましたが、「原」がバル、西は西表島のイリでまだ何となく分かります。

でも浦添の辺りを走っている時にバスから見えたこの地名、いきなり読める人はいないのではないでしょうか。
「勢理客」
バス停をアナウンスしてくれるのですが、聞いてもこの文字とは結び付きませんでした。
「じっちゃく」と呼ぶのだそうです。読めない…。
https://twitter.com/RadioOkinawa864/status/709635292421091328?s=09
海からせりだした大地を指す「セリカク」が変化した(諸説あり)ようで、沖縄の歴史を感じさせてくれます。

勢理客と並んで沖縄の難読地名としてよく紹介されるのが「保栄茂」。
この地名は沖縄本島南側の豊見城(これも読みにくいですね。「とみぐすく」と言います)市にあります。
読み方は、なんと「びん」。
漢字3文字でまさかの2文字!
たしかにGoogle変換で「びん」と入れると、ちゃんと保栄茂が出ます。「じっちゃく」も、ちゃんと勢理客。Google変換、すごい。

◇ ◇ ◇

地名で言えばもうひとつ、冒頭に書いたイオンモール沖縄ライカムの「ライカム」。
これも沖縄言葉の地名から来ているのか?と思ったら、なんと英語由来でした。

ここにはかつて琉球米軍司令部 (Ryukyu Command Headquarters) があって、Ryukyuの「Ry」とCommandの「Com」でRyCom=ライカムと呼ばれていたのだそうです。
交差点の標識にもしっかり「ライカム RyCom」と書かれていました。
RyComと書いてライカムと読むのもなかなか難読です。
戦後に別の歴史が塗り重ねられたことが地名にも現れていると感じました。