マチフル -machifull-

新潟や日本や東南アジアの街ネタブログ。見たり聞いたり読んだり買ったりの感想メモも。目指すは陸マイラー。

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【ボヘミアン・ラプソディ】次のステージへ上がるには現状を一度捨てよ

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Twitterで評判になる映画は間違いなく面白い!
この映画がまたも証明してくれました。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』は、世界的人気ロックバンド「Queen」のリードボーカル、フレディ・マーキュリーの生涯を描いた作品です。
その人気にリアルタイムで触れた世代ではないですが、ここ数日Twitterで評判を目にするたびに、あのコーラスとピアノの前奏が脳内再生されるくらいには彼らの音楽には親しみがあります。

 

ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)

ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)

 

 

〈以下ネタバレありです〉

改めて映画を観て気づくのは、知っている楽曲の多さと、それらにこめられたアイデアの数々。
ロックでオペラをやってのけたタイトル曲といい、「ドンドンパッ」の前奏が印象的な『We will rock you』といい、観る人聴く人の想像を超えたものを創り出してやろうという姿勢が伝わってきます。

そんな飛び抜けたアイデアは、バンドにフレディが合流した当初のシーンでも描かれていました。
1台のクルマにメンバー4人が乗り込んで、大学やパブまわりをしていた頃。
その頃からバンドは人気だったようなのですが、フレディはふと「このクルマを売ったお金でアルバムを作ろう」と言い出します。

何を言っているんだ?明日もあさってもライブの予定があるんだ、クルマが無くてどうするんだ!と他のメンバー。
でも結局、クルマを売りアルバムを作ったことで、そのアルバムが有名プロデューサーの目に留まり、ヒットへのチャンスをつかむのです。

もしクルマを売らずに大学やパブまわりを続けていたら、その後の世界的な人気はなかったかもしれません。
次のステージにステップアップするには、現状のサイクルを一度捨てなければならない…、そんなことをこのエピソードは教えてくれます。
その後も、ダンスミュージックを採用したり、プロモーションビデオで女装したりと、次々新しいことに挑戦し続けた彼ら。それがメンバー内で不協和音を生むことにもなってしまうのですが…。

◇ ◇ ◇

そんな彼らが再びバンドとして圧倒的な存在感を見せたのが、1985年に行われた「ライブエイド」だったといいます。
YouTubeにも当時の映像が「これが1985年?」と思うほどの高画質でアップされているのですが、これが映画館の大スクリーンで観られるのはもうすばらしい!の一言です。

Queen - Live AID 1985 Full Concert (Best Version) (HD) - YouTube

あ、忘れていました。
映画は当然役者さんによる再現映像です。
でもそんなこと、すっかり忘れてしまっていました。
実際映像を見比べると、驚くばかりの再現力です。
この20分間の迫力のライブ映像が映画館へリピーターをどんどん呼んでいます。
とにかくすごいです。

映画を観ながら、望めることならこのライブ映像をもっと観ていたい…と思う人もきっと多いはず。
映画と先ほどのYouTube映像を見比べると、実は本当のライブの方が2曲多いんです。
そして映画でもその2曲も本当は撮影していたらしいのです。
これはきっといつかノーカット版の上映があるはず。
クイーン現象はまだまだ続きそうです。