マチフル -machifull-

新潟や日本や東南アジアの街ネタブログ。見たり聞いたり読んだり買ったりの感想メモも。目指すは陸マイラー。

広告

【東京マチフル〜文京区坂道ぶらり】御殿坂、播磨坂、切支丹坂…江戸の歴史を感じて歩く

広告

文京区には名前のついた坂が126カ所もあって、その数は都内でも一番多いのだそうです。
数えた人もすごいですね。

今年の年越しは、東京の仮住まいで家族揃って過ごしていました。
年末は東京ドームのラクーアや築地、元日は浅草やスカイツリータウンに行ってみましたが、どこも混んでいましたねー。
仮住まい近くの街は飲食店も休みのところが多く、静かなものでしたが。
そこで最終日は近場をぶらり歩いてみようとムスメと出かけてみました。

都営三田線の白山駅近く、白山下交差点を出発。
このあたりは「指が谷」(さすがや)とも言われ、白山台と本郷台にはさまれた谷間になっています。西も東も坂道が続いています。
文京区には西から順に、椿山荘のある関口台、小日向台、小石川台、白山台、東京大学のある本郷台と5つの丘があるのだそうです。
◇文京区で暮らそう|自然と環境
http://www.takken-bunkyo.jp/new-contents/topography.html

白山下から西に伸びる蓮華寺坂を上ります。
途中までは2車線の広い坂なのですが、小石川植物園にぶつかる辺りでぐっと狭くなり、急な下り坂になります。
この下り坂は御殿坂というそうです。
小石川植物園は、かつて江戸時代の第5代将軍徳川綱吉が将軍になる前に住んでいた「白山御殿」だったそうで、その名前が坂道に残っているようです。
御殿坂を下ると白山台の丘は終わりです。

千川通りを渡り、共同印刷を曲がると見えてくる上り坂が播磨坂。小石川台の始まりです。
この坂は環状3号線の一部で、春にはサクラ並木が満開になるのだそうです。昨年春は見に来れなかったけど、今年の春は見に来てみようかな。
播磨坂を上って春日通りを渡り、茗台中学校の角を曲がると、これまた急な下り坂。庚申坂というそうです。先に見えるのは丸ノ内線の操車場。かなり深い谷間を地下鉄が走っているのがわかります。

https://www.instagram.com/p/BdelspcABxC/

文京区の坂道ぶらぶら。ここは庚申坂。向こうに見えるのは丸ノ内線の操車場。かなり深い谷間を走っていることがわかる。

丸ノ内線の駅名になっている茗荷谷は、もともとこの谷間にミョウガ畑が広がっていたことから名付けられたといいます。
今の住宅街が続く街並みからはなかなか想像できませんが、かつてはきれいな湧き水があったのかもしれません。

庚申坂を下って操車場下のトンネルをくぐると、また上り坂。
この坂は切支丹坂というそうで、名前の通り、この坂の脇にはかつて隠れキリシタンを収容したキリシタン屋敷があったのだそうです。
切支丹坂を上ると、小日向台。
ここから神田川までは一方通行の細く長い下り坂がくねくねと続いています。
この下り坂には文京区バス「B-ぐる」の目白台・小日向ルートが走っています。
小ぶりのバスとはいえ初めて乗ったときは「この細い坂道を走るの?」と思うほど。バスファンは注目です。

こうしてゆっくり歩いて約1時間、白山台、小石川台、小日向台を横断してみて、坂の名前には江戸の歴史が隠されていると感じました。
今度は坂道沿いのカフェやレストランがちゃんと営業している時に歩いてみたいなぁ…。やっぱりお正月は休みのところが多かったです、はい。