【アルビレックス新潟】J2降格の瀬戸際でみせてくれた奇跡の「残留力」

ビッグスワンで勝ったのを観たのはいつ以来だっけ？
そうだ、勝った時はこうしてバンザイするんだったっけ、と思い出すほど。

いつ以来だっけ？な、ホーム勝利のバンザイです。#albirex #swannow pic.twitter.com/cx8PnLZnqq

— あんでぃ/M.Ando (@furumachi11) 2017年10月29日

29日はビッグスワンでアルビレックス新潟の試合を観に行ってきました。相手はサガン鳥栖。
今シーズンのアルビは最下位路線まっしぐら。
前節でジュビロ磐田に引き分けたことで、残り４試合に勝ち続けないと残留ラインの甲府と勝ち点で並べないという状況に追い込まれました。
もう勝つしかない、しかも残留を争う残り3チームも負けてくれないと、その時点でJ2降格が決まってしまうのです。まさに首の皮一枚…。
ビッグスワンには落胆するゴール裏スタンドをとらえようと、多くのテレビカメラが狙っています。

今日はいつもよりNスタンド狙いのテレビカメラが多い。#albirex #swannow

でも不思議とNスタンドに悲壮感は漂っていませんでした。
「あきらめない」、たしかにそう。
でもよほどの奇跡が起きないと今節で降格は決まってしまうのは、みんな分かりきっています。
そんなことはもういい、むしろいい試合が観られるのではないか、という割り切った期待感がありました。
ここ数試合は夏までとは違っていい試合をしていたのです。

そんなスタンドの期待に応えるかのように、選手たちは動きます。
相手ゴールに迫るシーンが多く、攻撃のパターンも増えたように感じます。
これならいける！そんな期待に応えてくれたのは後半10分。小泉のシュートが相手ゴールに突き刺さり、先制します。
その後はひやっとするシーンの連発でしたが、ゴールキーパーの好セーブなどで守り抜いてくれました。
そして待ちに待った試合終了のホイッスル。
ビッグスワンでは５月以来のホーム勝利の瞬間でした。
感動しちゃいました、勝っただけなのに。
この瞬間を味わいにビッグスワンに来ているんだよなぁ。勝つのって大事。

◇　◇　◇

さて、これだけでは今節の降格は回避できません。
残留を争う残り３チームの試合は、アルビ戦の終わった午後４時キックオフ。
甲府と広島が負けてくれないことには、いくらアルビが勝ってもJ2降格が決まってしまうのです。

帰りのバスでもみんなツイッターなどで他の試合状況をチェックしていました。
特にハラハラしたのが甲府神戸戦。
試合開始早々に甲府が１点先制、その後神戸に追いつかれますが、後半にも甲府が１点を決め、このまま２−１で試合終了か？と思ったところから、神戸が２点を決める逆転劇をみせてくれました。
結局、甲府、広島、大宮ともに勝ち点を積み上げることはできず、今節のアルビJ2降格は回避されました。
バスを降りて暗い道を歩きながら、興奮する長男。
まさに奇跡の「残留力」！
この結果、帰り道ではなく、会場で分かち合いたかったなぁ。

◇　◇　◇

次節はまたビッグスワンで、残留を争うヴァンフォーレ甲府との直接対決となります。
面白くなってきた！と言いたいところですが、大宮や広島が１勝でもすればアルビの降格は決まってしまうという土俵際の状況は続いています。
それに仮にアルビが勝ち続けて他の３チームが負け続けたとしても、甲府との間の得失点差は19…。
絶体絶命の降格危機は変わりありませんが、でもここに来て粘ってくれているのがいいじゃないですか。
次も感動できる試合をお願いしますよ。
できれば10−０くらいでポーンと勝ってほしいですが。