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マチフル -machifull-

新潟や日本や東南アジアの街ネタブログ。見たり聞いたり読んだり買ったりの感想メモも。目指すは陸マイラー。

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【我慢をやめてみる】「日本を元気にするには、起業(と社内起業)が必要だ」

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一応最初に。僕自身は起業をする予定なんてないですよ。自分を押し殺して我慢していると感じることもないです。…もしかして鈍感なだけ?

『我慢をやめてみる』(朝日新書)は、LINEの元社長で、一昨年動画メディア「C CHANNEL」を立ち上げた森川亮さんが、起業で日本を元気にしよう!と訴える本です。
あれ?ちょっとタイトルが内容と違うんじゃない?と思ったら『人生を取り戻す「起業」のすすめ』という副題がついていました。

 

我慢をやめてみる 人生を取り戻す「起業」のすすめ (朝日新書)

我慢をやめてみる 人生を取り戻す「起業」のすすめ (朝日新書)

 

 

◇ ◇ ◇

森川さんはLINEに入る前はもともと日本テレビにいて、インターネットビジネスの将来性を訴えていたそうです。
今でこそテレビとネットが連動して…というのも普通になりつつありますが、当時は社内でほとんど相手にされなかったと言います。

「失われた20年」と言われて久しい日本。それは旧態依然とした日本の従来型の会社社会に原因がある、と森川さんは断言します。
高齢化し保守的になっていく日本で、気がつけば会社も社会全体もお年寄りウケばかり狙っている、と感じることもあります。
『もはやこの国で新しいものを生み出すことはできないのではないか』と森川さんは危惧しています。

ベンチャーはスタートから世界を目指すべき、と森川さん。
森川さんが立ち上げたネット動画メディア「C CHANNEL」は、ファッションに敏感な女性をターゲットにして、世界に通用する動画メディアを目指しているそうです。
高齢化と人口減が進み縮小傾向にある国内市場よりも、海外に活路を見出していこうという考え方は、日本の将来の可能性を広げてくれることでしょう。

高齢化する日本の社会と会社で自分を押し殺して我慢するよりも、海外を視野に飛び出そう!と訴える森川さんの考えには共感します。僕自身は我慢しているわけではありませんが。

◇ ◇ ◇

では誰でも起業すればいいかというと、そうではないようです。
起業には目的と覚悟が問われると森川さん。
まだまだ日本では資金集めなどベンチャーを支える仕組みが弱いとも指摘しています。

森川さんが一番問題と感じているのは、人材の流動性と教育です。いろんな本を読んでも、結局ここに行き着くんだよなぁ…と感じます。

人材の流動性で問題になるのが、日本の解雇規定の厳しさです。森川さんは、生産性の低い人は企業から弾き出されて失業する「ヨーロッパ型」にシフトすべきと言います。
「労働者の権利ガー!」という声が聞こえてきそうですが、そこは社会のセーフティーネットでカバーしては、と提案しています。
弾き出されると言うと厳しいように聞こえるかもしれませんが、流動性を持たせることで再挑戦しやすい世の中になるのはいいことのように思えます。だって、今の日本って、再挑戦しにくいのが問題でしょ? 過労自殺するまで会社にしがみつくよりは…と思います。いかがでしょうか。

また教育については、『すでにある正解を選んで記憶するのではなく、自分の頭で考えて新しい正解を探す姿勢を身につける』ことがベンチャー精神の土壌になると、森川さんは言います。

教育といえば、最近「3.9+5.1」の答えを9.0としてバツをもらった小学生のテストが話題になりました。正解は9? 一緒じゃん!
そもそも答えが1つしかないなんて教えるから、ちっぽけな人間になるんです。いいじゃないですか、9.0も9もマルで。答えも解き方もたくさん出せる方が世間に出たら勝ち。9.0も9もマルで、どちらかといえば9が最善解、それはなぜかというのと…と説明できる人の方が、答えが1つしか持たない人よりずっといいと思います。どうですか?

◇ ◇ ◇

森川さんは、50歳を目前にして新たなベンチャーである「C CHANNEL」を立ち上げました。
新たな会社を立ち上げるだけでなく、既存の会社に属していても新たな価値観を生み出すことはできると、森川さんは促します。

僕も今年45歳になり、「アラフォー」から「アラフィフ」へ入ります。
1月4日、仕事始め。今の場所から、今の年齢からでも、なにかできることがある―、そんな勇気をもらえる一冊でした。いえ、起業をする予定なんてないですけどね(しつこい?)。