マチフル -machifull-

新潟や日本や東南アジアの街ネタブログ。見たり聞いたり読んだり買ったりの感想メモも。目指すは陸マイラー。

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【さよなら!レインボータワー】建設から45年で解体…どうなる?万代シテイ

ショッピング街に高さ100メートルの展望台を作ろうと思い立った発想!

新潟市中心部の商業集積地「万代シテイ」のシンボルだった展望タワー「レインボータワー」の解体が始まりました。
高さ100メートルの塔を回転しながら上下する昇降式の展望台は、1973年の開業以来、延べ341万人が搭乗したのだそうです。

https://www.instagram.com/p/Bm3fI8_hyFu/

僕が生まれた翌年に出来た #レインボータワー 。これがあるのが当たり前で、なくなった風景がなかなか想像できない。27日から解体開始。#niigata

今でこそドンキホーテに観覧車があったりしますが、半世紀近く前に地方都市のショッピング街に展望台を作るというのは画期的だったのではないでしょうか。
僕が小さい頃からずっとあったレインボータワーがなくなってしまった万代シテイがどんな風景になるのか、ちょっと想像がつかないです。

◇ ◇ ◇

レインボータワーが生まれたのは、僕が生まれた1年後の秋のこと。
今はラブラ万代になっている旧ダイエー新潟店と、レインボータワーのあるバスセンタービルが1973年11月にオープンしました。

僕の両親はかつて万代で働いていました。
街の大変化を目の当たりにしたかと思いきや、ちょうどその年の春に父の異動で佐渡へ引っ越したので、父も母もオープンの様子は見ていないと言います。
母は、自分が働いていた職場が万代シテイ開業で移転したことの方が印象に残っているようです。
今のバスセンターのあるところは昔はバスの車庫だったと話していました。

当時は古町しかなかったところに、新しい商業集積地が出来たのですから、街にとって大きな変化でした。
旧ダイエー新潟店は全国のダイエーの中でも一番売上の多いお店になりました。
当時新潟で過ごしていた人にとってダイエーって、スーパーじゃなくてデパートだったんですよ!
新潟に帰ってからは、4階のおもちゃ売り場に連れて行ってもらって、プラレールとかよく眺めていたなぁ。
レインボータワーにも小さい頃乗った記憶があります。

その後、新潟伊勢丹ができ、さらにビルボードプレイスなど、万代シテイはどんどん広がり、商業中心地の座を古町から奪っていきました。
ダイエー新潟店が閉店した跡は、ららぽーとの三井不動産がプロデュースする「ラブラ万代」になり、ラブラ隣もビルを建て替えてラブラ2になり…と、変化し続けています。

◇ ◇ ◇

耐震性の問題で東日本大震災以来休業していたレインボータワーの解体が始まるのとほぼ同じタイミングで、シルバーホテルビルの中にある新潟ALTAの来春閉館が発表されました。

https://www.instagram.com/p/Bm4-bfShWwl/

万代からなくなる風景。#レインボータワー と #新潟ALTA 。

かつてはギャル服の聖地!といった雰囲気だった新潟ALTAですが、最近はテナントも少なくなっていました。
ギャルブームも落ち着いて、若い人も服はZOZOTOWNなどの通販で買っちゃうのでしょうか。
古町だ万代だイオンモールだと競争していたのとは違う波が小売り業界に襲ってきているような気がします。

ロフトに無印、食品スーパー、デパート、書店や映画館まで、1ヵ所でコンパクトに揃っている万代シテイは本当に便利だなぁ…と、東京に来ると実感します。
みんなネットで揃うじゃないかって?
えー、そういうこと?と、レインボータワーの1歳年上の僕は思ってしまうのです。